夫婦の相性について(Ⅰ)

著名な離婚したカップルについての世の中のゴシップ記事は、ほとんど全てと言っても過言でないほど、そのカップルの表面的な言動についての評論がほとんどです。

離婚に至る二人の心の深い背後には、相性がどうだったのかの視点が、本来は絶対に必要なのです。

しかし、残念ながらほとんど全ての評論に、この視点が無いのです。

子供がいて離婚したらその子供たちはどうなるのでしょうか?その子供たちの心の苦しみをどれだけの親が考えて離婚するのでしょうか?

子供たちの苦しみより、”自分たちの苦しみを解消したい” の気持ちが、優先されてはいないでしょうか?

なぜ幸せを夢見て結婚したのに、苦しむことになるのでしょうか?

それは、「相性」というものの認識と理解が全くないからです。

身体の美しさや振る舞い、収入、家柄、学歴、面白い会話のみの表面的な価値基準で、相手との相性を判断してしまうからです。

私達が「幸せ」を感じるのは、肉体ではありません。「心」なのです。

表面的な相性は、結婚後、毎日一緒に生活すると、急速に意味の無いものになってしまうのです。

そして、その後に二人の心の深い所の「自分」が出てくるのです。学歴も家柄も関係ないのです。

この「自分達」の相性が「合って」いれば良いのですが、合わなと、二人の心はぶつかり合うのです。

これが、苦しみの結婚生活を生み出すのです。

相性について教えてくれる親も学校も大学もありません。

自分で見つけ出さなくてはならないのです。

源氏物語を何回読んでもダメなのです。

続きは次号でお話します。